ロンディニウム(その他表記)Londinium

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロンディニウム」の意味・わかりやすい解説

ロンディニウム
Londinium

イギリスの首都ロンドンの古代ローマ名。テムズ河口に近い地点に位置し,ローマ以前の遺構も存するが重要ではない。ローマ領ブリタニアとなってから通商交易の中心となった。 61年のブーディッカ反乱で破壊されたが,まもなく復興,ブリタニアの州都となり,市域は城壁で囲まれた。第2次世界大戦の爆撃によってミトラ神殿の遺構が発見され,重要な立像碑文が発見された。ロンディニウムがサクソン人の攻撃に耐えたかどうかは不明であるが,7世紀には司教座をもつ都市となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のロンディニウムの言及

【ロンドン】より

…かつての大英帝国,現在のイギリス連邦の中心でもあり,近代においてはしばしば国際会議,国際条約締結の舞台となった。地名はケルト語で〈荒れた〉を意味するロンドlondoに由来し,ローマ時代にはロンディニウムLondiniumまたはロンディニオンLondinionと呼ばれた。日本では〈倫敦〉と表記することもある。…

※「ロンディニウム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android