ローレル‐ハーディ(読み)ろーれるはーでぃ(その他表記)Laurel & Hardy

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ローレル‐ハーディ」の意味・わかりやすい解説

ローレル‐ハーディ
ろーれるはーでぃ
Laurel & Hardy

アメリカのスラプスティック・コメディコンビ。Stan Laurel(1890―1965)とOliver Hardy(1892―1957)。小柄で複雑な性格のローレルと大柄でだだっ子のようなハーディという対照的な性格の組合せで、サイレント末期からトーキー初期にかけて活躍、日本では極楽コンビの名で知られた。ローレルはイギリスのランカシャー州ウルバーストンに生まれ、パントマイム俳優として渡米、ハーディはアメリカのジョージア州ハーレム生まれ。それぞれ舞台を経て映画界に入った。1926年、喜劇の名プロデューサーのハル・ローチのもとで2人はコンビを組み、45年までに『極楽二人組』など長・短編約100本に出演。テンポはそれほどではないが、多彩なギャグを器用に取り入れ、スラプスティックには珍しく、トーキー後も人気を持続した。

[出口丈人]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のローレル‐ハーディの言及

【喜劇映画】より


[トーキー時代]
 トーキー以後の,コメディアンによる喜劇は,コンビやトリオなどの〈掛合い型〉が目だつようになる。極楽コンビ,ローレル=ハーディ(スタン・ローレルとオリバー・ハーディ)は,〈間合い〉の芸が絶品で,日本での評価は低いが,サイレント末期からトーキー初期にかけて優れた短編を発表している。トーキーとともに登場した俳優たちは,しゃべくりにもマイムにも強いボードビリアンが多くなる。…

※「ローレル‐ハーディ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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