てんぽ

精選版 日本国語大辞典 「てんぽ」の意味・読み・例文・類語

てんぽ

〘名〙 (形動) (「てんぼ」とも) 運にまかせて、行きあたりばったりにすること。一か八か、運にまかせて思いきってすること。その場の出まかせでことをすること。また、そのさま。てんぷ。てんぽう
※禅鳳雑談(1513頃)「此入は、殊にてんほにありたがり候」
歌舞伎傾城壬生大念仏(1702)上「余り美しさに、てんぽと思ふて其夜一つ買ふて、抱いて寝たれば」

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デジタル大辞泉 「てんぽ」の意味・読み・例文・類語

てんぽ

[名・形動ナリ]《「てんぽう(転蓬)」の音変化か。「てんぼ」とも》運に任せて成り行きですること。一か八か思いきってすること。また、そのさま。
「―にして銀四匁と札を入れける程に」〈浮・永代蔵・一〉

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