ローレル(読み)ろーれる(英語表記)laurel

翻訳|laurel

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ローレル」の意味・わかりやすい解説

ローレル
ろーれる
laurel

クスノキ科(APG分類:クスノキ科)常緑高木ゲッケイジュの葉を乾燥したもの。ベイリーブス、ローリエなどともよばれ、世界中で使われている代表的な香辛料の一つ。清潔な透き通るような芳香をもち、涼感を伴った苦味がある。普通、日陰干しにした葉をそのまま調理に用いるが、とくに煮込み料理などでは長く煮すぎると苦味が強くなるので、調理後は引き上げるとよい。肉や魚の生臭さを消し、あらゆる料理の味や香りを引き立てるが、洋風煮込み料理、たとえば各種シチュー、ブイヤベース、カレー、スープグレービーソースをつくるときには欠かせない。ブーケガルニ(数種の香辛料を束ねたもの)の一成分としても必須(ひっす)の香辛料である。マリネピクルスに用いるときは、葉に割れ目をつけて香りを出しやすくして漬け込む。粉末ものは苦味が強く出るので煮込み料理には用いないほうがよい。

[齋藤 浩 2018年8月21日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ローレル」の意味・わかりやすい解説

ローレル
Laurel, Stan

[生]1890.6.16. ランカシャー,ウルバーストン
[没]1965.2.23. カリフォルニア,サンタモニカ
イギリス出身のアメリカの喜劇俳優。本名 Arthur Stanley Jefferson。 O.ハーディと組んで活躍した。『極楽二人組』 (1931) に始る極楽シリーズが有名。小柄ではにかみ屋役柄

ローレル
Laurel

アメリカ合衆国,ミシシッピ州南東部の都市。ハッティズバーグの北東約 44kmに位置する。林業中心として発達したが,森林資源が少くなってからは,合板,化学繊維その他の産業多様化がみられる。人口1万 8827 (1990) 。

ローレル
Laurel

アメリカ合衆国,メリーランド州中部の町。ワシントン D.C.の北東約 47kmに位置する。周辺タバコトウモロコシなどの農業地帯。第2次世界大戦後は住宅地化が進み,各種工業も立地。人口1万 9438 (1990) 。

ローレル

「ゲッケイジュ(月桂樹)」のページをご覧ください。

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