最新 地学事典 「ワイラケイ地熱地帯」の解説
ワイラケイちねつちたい
ワイラケイ地熱地帯
Wairakei geothermal area
ニュージーランド北島のほぼ中央部の面積約26km2に及ぶ温泉地熱発電地帯。地下の層序は上位から完新世軽石層(厚さ15~70m),更新統のワイラケイ凝灰角礫岩(20~80m)・フカ層(80~180m)・ワイオラ凝灰角礫岩(500~800m)・ワイラケイイグニンブライト(600m以上)。地下に地塁状の隆起地塊が伏在し,その延びはロトルアータウポ大地溝の延びと平行。地熱地域はこの隆起地域にあり,特にその西部の断層群(活断層を含む)に沿う地域が高圧蒸気を産する主要生産地域。上下の地層に比べて透水度の高いワイオラ凝灰角礫岩は熱水の貯留層となる。蒸気はおもに飽和蒸気で,液相は70~80%。熱水卓越型地熱貯留層からの地熱発電としては世界初となったワイラケイ地熱発電所は1958年に運開し,2005年には181MWに達した。
執筆者:角 清愛・安川 香澄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

