ワヤン・トペン(その他表記)Wayang Topeng

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワヤン・トペン」の意味・わかりやすい解説

ワヤン・トペン
Wayang Topeng

インドネシアの仮面舞踊。9世紀頃に東ジャワから出土された銅板にすでにその存在が刻されている。 14世紀頃には葬礼の際に行われていたとあるが,18世紀半ば頃には盛んに演じられるようになった。結婚式や誕生日などの祝宴にもよく演じられる。西ジャワではトペン・ババガンと呼ばれ,『パンジー物語』のパンジー王子を扱ったものが多い。バリ島では5人の演者が2つの役柄を演じ分けるトペン・パンチャと宗教儀式として演じられるトペン・パジェガンがある。

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世界大百科事典(旧版)内のワヤン・トペンの言及

【ワヤン】より

…西部ジャワにおけるワヤン・ゴレは今日なお盛んで,中部ジャワでも最近,《ラーマーヤナ》によるものが創案され,上演回数も増えている。 俳優によって演じられるワヤンに,ワヤン・トペンwayang topengとワヤン・オランwayang orangがある。前者は古い伝統をもち,トペン(仮面)をつけて《パンジ物語》を演じるものであるが,今日ではかろうじてその形式が保存され,仮面が知られるだけで,中部ジャワではほとんど上演されることがない。…

※「ワヤン・トペン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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