ワヤン・トペン(英語表記)Wayang Topeng

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワヤン・トペン」の意味・わかりやすい解説

ワヤン・トペン
Wayang Topeng

インドネシアの仮面舞踊。9世紀頃に東ジャワから出土された銅板にすでにその存在が刻されている。 14世紀頃には葬礼の際に行われていたとあるが,18世紀半ば頃には盛んに演じられるようになった。結婚式や誕生日などの祝宴にもよく演じられる。西ジャワではトペン・ババガンと呼ばれ,『パンジー物語』のパンジー王子を扱ったものが多い。バリ島では5人の演者が2つの役柄を演じ分けるトペン・パンチャと宗教儀式として演じられるトペン・パジェガンがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

春闘

春の時期に労働組合が一斉に賃上げ、労働条件の改善に関する交渉を行なうこと。欧米では、産業別に強力な労働組合が存在し、それらが労働条件改善への闘争を繰り広げて成果を得てきた。だが、日本では企業ごとに労働...

春闘の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android