普及版 字通 「ワン・えぐる・けずる」の読み・字形・画数・意味
10画
[字訓] えぐる・けずる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は宛(えん)。宛は中に人が坐して祈る形で、ふくよか、まろやかの意がある。肉をまるくけずるように切り取ることをという。〔説文新附〕四下に「るなり」とあり、底からえぐるようなとりかたをいう。上を鋭くそぐことを削るという。〔六部成語、刑部〕に「眼の刑」というのがみえる。
[訓義]
1. えぐる、えぐりとる。
2. けずる、けずりとる。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 久自利惠留(くじりゑる)〔立〕 ヱル・ククル・コル・クジル・キル・ケヅル・ワル・ホフル・スル
[語系]
・(椀)・uanは同声。(わん)は木を刳(えぐ)って作った食器。uyanは〔玉〕に「るなり」とあって、声義の近い語である。nguanも削る意で、同系の語である。
[熟語]
▶・改▶・開▶・眼▶・削▶・肉▶・補▶
[下接語]
改・雕・刀
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報