ワンストップ支援センター

共同通信ニュース用語解説 の解説

ワンストップ支援センター

性暴力性犯罪に遭った直後から産婦人科での診察カウンセリング弁護士への連絡などを1カ所で提供する。2022年度の相談件数は約6万3千件に上る。21年からは24時間対応の電話相談を全国に広げるなど、実態に合った支援を目指す一方、専門職員の不足地域格差といった課題も指摘されている。

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知恵蔵mini の解説

ワンストップ支援センター

一カ所で必要な支援を提供する所のこと。主として、性犯罪・性暴力の被害者に対し被害直後からの総合的な支援を行い精神身体回復を図り、さらに警察への被害届出促進などを行う所を指す。性的被害を受けた女性は適切な治療や支援を受けないことが多く、また警察への被害申告率は1割程度となっている。こうした問題に対し、2011年に閣議決定された内閣府の第2次犯罪被害者等基本計画で「性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター開設・運営の手引」が定められ、地方公共団体や民間団体などによる開設・運営の促進が図られている。しかし同センターの開設は遅々として進まず、13年には日本弁護士連合会が意見書を内閣府特命担当大臣及び都道府県知事に提出した。14年7月18日現在、同センターの数は日本全国で16カ所にとどまっている。

(2014-7-22)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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