アイル山地(読み)アイルさんち(その他表記)Massif de l'Aïr

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アイル山地」の意味・わかりやすい解説

アイル山地
アイルさんち
Massif de l'Aïr

ニジェール中部の花崗岩質の山地。サハラ砂漠南部に位置最高峰は同国最高峰でもあるグレブン山 (標高 2000m) 。かつてトゥアレグ族王国が栄えた地で,紀元前の岩壁彫刻が残る。現在はトゥアレグ族の遊牧地で,温泉もある。北西部のアルリトにウラン鉱がある。

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世界大百科事典(旧版)内のアイル山地の言及

【ニジェール】より

…【赤阪 賢】
[歴史]
 この地域は植民地化されるまで,単一の領土に統合されたことはなかった。ニジェール川流域には9世紀ごろにソンガイ帝国がおこり,16世紀前半には北のアイル山地から南のハウサ諸国までを支配下におき,同じころ膨張期を迎えた東のカネム・ボルヌー帝国と領土を接したが,16世紀末にモロッコ軍に倒された。黒人系部族が住んでいた北部には7~11世紀にトゥアレグ族が浸透し,以後諸部族の抗争が続いた。…

※「アイル山地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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