アシロイン転位(読み)アシロインテンイ

化学辞典 第2版 「アシロイン転位」の解説

アシロイン転位
アシロインテンイ
acyloin rearrangement

ケトール転位ともいう.アシロイン(α-ヒドロキシケトン)は,酸または塩基によって次のようにアルキル基転位する.酸触媒はカルボニル酸素に配位してカルボカチオンを生成させ,塩基触媒はヒドロキシ基水素にはたらいてオキシドアニオンを生じて,いずれもアルキルアニオンの移動を促進する.ステロイドのD環の拡大反応やマンノースからフルクトースへの転位もこれに属する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android