アニマシオン(読み)あにましおん(英語表記)animación

図書館情報学用語辞典 第5版 「アニマシオン」の解説

アニマシオン

スペインジャーナリストであるモンセラ・サルト(Montserrat Sarto 1919-)が,子どもたちに読書の楽しさを伝えるとともに読む力を引き出すために1970年代から開発した,グループ参加型の読書指導メソッド.アニマシオンはラテン語のアニマ(魂・生命)に端を発し,人間の魂・生命を活性化するという意味.75種類にまとめられた個々の手法は「作戦」と呼ばれ,物語や詩の中にわざと間違いを入れて読み聞かせた上で間違いを探させたり,あらすじクイズにして出題したりといったさまざまなプログラムがあり,深く読む習慣,読解力,コミュニケーション能力を養なうことを目指す.日本には1997年に刊行された『読書で遊ぼうアニマシオン:本が大好きになる25のゲーム』により紹介され,自分の考えで読み解き,伝えられる主体的な読み手を育てる試みとして注目されている.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android