読書(読み)ドクショ

デジタル大辞泉の解説

どく‐しょ【読書】

[名](スル)《古くは「とくしょ」》本を読むこと。「日がな一日読書する」「読書家」

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世界大百科事典 第2版の解説

どくしょ【読書】

本を読むことの意義目的はさまざまであるが,大別すれば教養を高めるため,知識・情報をとり入れるため,そして娯楽のためという三つに分類することができる。しかし,これらは明確に区別しえない場合も多い。
日本における読書の意義の変化]
 近世以前において,読書は上流の有識者階級に独占され,支配層としてふさわしい知識や物の考え方を身につけることがその目的であった。対象も中国や日本の古典が重んじられた。〈見ぬ世の人を友とするぞ,こよなうなぐさむわざなる〉(《徒然草》)という自足的な心境を述べることは,むしろ例外であった。

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精選版 日本国語大辞典の解説

どく‐しょ【読書】

〘名〙 (古くは「とくしょ」とも)
① 書物を読むこと。
※性霊集‐五(835頃)為橘学生与本国使啓「不束脩読書之用」 〔礼記‐玉藻〕
② 平安時代以降、皇子または貴人の男児誕生後七日の間、産湯の儀に、湯殿の外で漢籍を読むこと。明経・紀伝の博士が交替で当たり、「孝経」「史記」「礼記」などのめでたい一節を読み上げること。読書の儀。
※西宮記(969頃)一一「延長元年七月廿日、皇后産男児。内匠寮作御湯具。七日間明経・紀伝博士等相交読書」
※玉葉‐仁安二年(1167)一一月九日「今日、浴殿始也。〈略〉湯了、読書以下退帰」

よみ‐かき【読書】

〘名〙 文字や文章を読むことと書くこと。〔文明本節用集(室町中)〕
※咄本・醒睡笑(1628)四「一生よみかきの望みもなく、ただ富貴して世を送る人あり」

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世界大百科事典内の読書の言及

【本】より

…地主もやがて都会に広大な邸宅をかまえ,村落と都市との間の物産の交換がはげしくなり,荘園収入に関する訴訟事件がふえていった。透明ガラスが発明され,暗い北欧の建築に画期的な変化がおこり,冬季でも外光をとり入れることができるようになり,やがて光学レンズによる眼鏡がくふうされて,暇の処理に苦しむ金持ちの老人たちを読書人に変えていった。水車による動力の利用が盛んとなり,イスラム圏をこえて12世紀にスペインやイタリアの製紙工場でつくられた紙は,14世紀にはヨーロッパ全土に広がり,パピルスや羊皮紙に代わって書写の主材料となる。…

【読み書きそろばん(読み書き算盤)】より

…上級武士の基礎的な教育は,家庭教育の一環として行われることもあったが,すでに平安時代末に平経正が7歳で仁和寺に入って学んでいることからも知られるように,寺で学ぶことが多く,この形態は室町時代には一般化した。毛利氏の家臣玉木吉保は,13歳のときから安芸の勝楽寺で3年間学んだが,その内容は,第1年目は,いろは・仮名文・漢字の手習い,《庭訓往来》などの往来物や《貞永式目》《童子教》《実語教》などの読書,第2年目は,漢字の手習い,《論語》《和漢朗詠集》などの読書,第3年目は,草行真の手習い,《万葉集》《古今和歌集》《源氏物語》などの読書,和歌・連歌の作法などを学び修了している。ここでは,算術は学ばれていないが,尼子氏の家臣多胡辰敬の家訓には,第1に手習い・学問,第2に弓術,第3に算用の勉学の必要をあげており,これら地方武士においても計算能力が重視されるようになったことが知られる。…

※「読書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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