イグナティオス(その他表記)Ignatios

改訂新版 世界大百科事典 「イグナティオス」の意味・わかりやすい解説

イグナティオス(アンティオキアの)
Ignatios
生没年:35-110ころ

エウオディオスの後を継ぐ第2代のアンティオキアの監督。みずからをテオフォロスTheophoros(〈神を運ぶ者〉の意)と呼んだイグナティオスは,異邦人キリスト者であった。使徒たちとの直接の関係はないが,彼はパウロヨハネを高く評価し,彼らの信仰の立場を継承した。トラヤヌス帝の時代,おそらく110年ころアンティオキア教会の責任者として逮捕され,10人の兵士によってローマに護送され,野獣餌食として殺された。彼によれば,監督は神とキリストの代表者として教会の頭であり,監督と一致するときにのみ教会の教えは正しい。また聖餐はイエス・キリストの肉であり,不死の薬としてわれらに永遠の命を与える,という。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 川村

世界大百科事典(旧版)内のイグナティオスの言及

【イグナティオスの手紙】より

…アンティオキアの第2代監督イグナティオスが官憲によって逮捕され,ローマへ護送される途次に記した七つの手紙の総称。まずスミュルナにおいてエペソ(エフェソス),マグネシア,トラレス,ローマの諸教会にあてて,次にトロアスにおいてフィラデルフィアとスミュルナの教会およびスミュルナの監督ポリュカルポスにあてて書かれた。…

【フォティオス】より

…在位858‐67,877‐86年。首都の大学で神学,修辞学を講じる学者であると同時に,宮廷に勢力のある高級官僚でもあったが,罷免された総主教イグナティオスIgnatios(在位847‐858,867‐877)の後任として,俗人でありながら,総主教に任命された。この人事にローマ教皇ニコラウス1世が介入し,〈フォティオスの分離〉として知られる両教会の対立がおこった。…

※「イグナティオス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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