イリジウム化合物(読み)イリジウムカゴウブツ

化学辞典 第2版 「イリジウム化合物」の解説

イリジウム化合物
イリジウムカゴウブツ
iridium compound

水溶性のヘキサクロロイリジウム(Ⅳ)酸塩M2[Ir Cl6],またはヘキサクロロイリジウム(Ⅲ)酸塩M3[Ir Cl6]を原料としてつくられる.普通の化合物では酸化数3あるいは4であるが,0,1,2,6の化合物が知られている.ハロゲン化物としてはIrX,IrX2,IrX3,IrX4,IrX6がある.ハロゲン化物含水塩は水に可溶,酸化物,硫化物,無水和物は水に不溶.錯塩は水溶性のものが多い.カルボニル化合物Ir2(0)(CO)8なども知られている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android