和物(読み)ワモノ

  • あえもの あへ‥
  • にきもの
  • にこもの

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (「あえ」は動詞「あえる(和)」の連用形から) 魚介類や野菜などを、酢、みそ、ごまなどに混ぜ合わせて作った料理。まぜもの。〔二十巻本和名抄(934頃)〕
※虎明本狂言・鈍根草(室町末‐近世初)「是はみゃうがのあへ物でござある」
〘名〙 (「にごもの」とも) 柔らかなもの。にきもの。〔改正増補和英語林集成(1886)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の和物の言及

【茶碗】より

…唐物茶碗に代わって朝鮮半島で焼かれた高麗(こうらい)茶碗が,喫茶の茶碗として取り上げられている。実際に高麗茶碗が和物茶碗とともに茶の湯の茶碗の中心となるのは,侘茶が大成された桃山時代天正年間(1573‐92)に入ってからのことであるが,茶の湯の記録ではそれより早く,天文年間(1532‐55)の茶会記に見られる。このころの高麗茶碗は,李朝の陶磁を代表する三島(みしま)や粉引(こひき),堅手(かたで)(白磁碗)などである。…

【点前】より

…それに対し,唐物,台天目(台にのせた天目茶碗を扱う点前),盆点(唐物茶入,拝領物を盆にのせて扱う点前)は,台子へ進むための基礎的課目とみなすことができる。そして台子に用いられる唐物茶入,天目茶碗の格調,あるいは和物(わもの)(唐物に対する語で国産品をいう)でも名物としての位取りによって,台子点前はさまざまに変容対応するのである。そしてこの内容は奥秘とされてきた。…

【室町時代美術】より

蒔絵は初期には松楓蒔絵手箱(熊野速玉大社)にみるように,のびやかなやまと絵的文様を特色としていたが,義政の時代には,文様・手法が細密化され,高蒔絵を用いモティーフを浮彫様にあらわしたり,岩に宋元画の筆法をうつしたり,入念な細工となっている。このような傾向は,義政の座敷飾が唐物に変化を与えるため蒔絵のような和物だけで一室を飾ることもあったのに関連する。塩山(しおのやま)蒔絵硯箱(東京国立博物館)や義政遺愛の春日山蒔絵硯箱(京都国立博物館)が,そうした精巧な蒔絵の典型である。…

※「和物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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