イワヅタ(岩蔦)(読み)イワヅタ(英語表記)Caulerpa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イワヅタ(岩蔦)
イワヅタ
Caulerpa

緑藻類ミル目に属し,低潮線付近の岩上にはうように着生する藻類。ヘライワヅタフサイワヅタ,ヒメイワヅタ,スリコギヅタ,クロキヅタなどいろいろの種がある。いずれも岩上をはっている茎状部はところどころで仮根をおろし,また小枝が立上がっている。その小枝からはさらに種によって葉状,倒卵状,球状の小枝を生じるが,それらの小枝はすべて細胞が互いに連なった多核体をなしており,いわゆる非細胞生物であることがわかる。

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世界大百科事典 第2版の解説

イワヅタ【イワヅタ(岩蔦) Caulerpa】

海中の岩上や砂上を匍匐(ほふく)するつる性の,茎と根および葉の区別が外見上明瞭な緑藻イワヅタ科の属の名称。体はつる性で,円柱状の匍匐する茎の下部から多数の細い根が出て基物に固着する。茎の上部からは多数の枝と小枝および葉が出る。種類数が多く,日本沿岸だけでも20種以上生育する。種の区別は主に枝や葉の形状による。フサイワヅタC.okamurai W.v.Bosseは枝の周囲に長楕円形の小枝を密生するのに対し,スリコギヅタC.racemosa W.v.Bosse var.laetevirens W.v.Bosseはその名のようにすりこぎ棒に似た小枝を密生する。

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