多核体(読み)たかくたい

大辞林 第三版の解説

たかくたい【多核体】

二個以上の核を有する細胞。細胞が融合してできたもの(動物の筋肉細胞など)と、核のみが分裂し、細胞質の分裂が伴わなかったもの(変形菌類や車軸藻類など)の二つに分類できる。多核細胞。

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世界大百科事典 第2版の解説

たかくたい【多核体 coenocyte】

生物体を構成している細胞が2個以上の核をもつ多核細胞であるもの。個体全部が多核の細胞でできている場合と,個体のうちの特定の部分が多核体となる場合がある。多核の細胞のつくられかたによって,細胞の隔壁が失われて2個以上の細胞が融合する場合(シンシチウムsyncytium)と,核分裂のあとに細胞分裂がみられずにできる場合とがある。藻類のうち,緑色植物の車軸藻類,シオグサ目,ミル目などではその群のすべての種が後者のつくられかたによる多核体であり,黄色植物でもフシナシミドロ目などがそうで,これらの植物では群として多核体への進化傾向がはっきりしている。

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