イード(英語表記)‘īd

世界大百科事典 第2版の解説

イード【‘īd】

イスラムの二大祭を指す。トルコ語ではバイラムbairamという。これらのうちイード・アルフィトル‘īd al‐fiṭr(断食明けの祭。トルコでは小祭ともいう)は,断食月のラマダーンに続くシャッワール月の1日から3日までイスラム世界全土において盛大に祝われる。イード・アルアドハー‘īd al‐aḍḥā(犠牲祭。トルコでは大祭ともいう)は,巡礼月のズー・アルヒッジャ月の10日から13日にかけて4日間続く。

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世界大百科事典内のイードの言及

【イスラム】より


[生活と文化]
 ムスリムの生活は,複数の暦をもとにして営まれた。イードと呼ばれるイスラムの二大祭(断食明けの祭と犠牲祭),あるいは預言者の生誕祭(マウリド)などはヒジュラ暦に従って催されたが,農事や地租の徴収は各地に固有な太陽暦によって行われた。たとえばエジプトではナイルが増水する8月末を年初とするコプト暦が使われ,またシリアでは秋を年初とするシリア暦が,イラクやイランでは春分(ノウルーズ)を年初とするペルシア暦が用いられた。…

【年中行事】より

…巡礼が無事に行われるかどうかは,信徒全体にかかわる問題だったのである。 断食と巡礼の行事に合わせ,イスラムの二大祭であるイード・アルフィトル(断食明けの祭り)とイード・アルアドハー(犠牲祭)が催される(イード)。犠牲祭では,メッカ巡礼者が10日の日に動物犠牲をほふるのに呼応して,全イスラム世界で羊がほふられ,食卓にのせられる。…

※「イード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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