知人(読み)チジン

デジタル大辞泉 「知人」の意味・読み・例文・類語

ち‐じん【知人】

互いに知っている人。知り合い。
[類語]面識顔馴染み顔見知り馴染み幼馴染み昔馴染み知り合い知己知音存じ寄り隣人旧友旧知旧識故人故旧古馴染み幼友達竹馬の友知る近付き

しりゅうと〔しりうと〕【人】

《「しりひと」の音変化》知人。知り合い。
「―はもち給はぬか」〈平家・五〉

しり‐うと【知人】

しりゅうと

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「知人」の意味・読み・例文・類語

しる‐ひと【知人】

  1. 〘 連語 〙
  2. 知り合い。しりびと。また、友人仲間。ちじん。おしるびと。
    1. [初出の実例]「たれをかもしる人にせんたかさごのまつもむかしの友ならなくに〈藤原興風〉」(出典:古今和歌集(905‐914)雑上・九〇九)
  3. 愛する人。愛人
    1. [初出の実例]「わがしる人にてある人の、はやう見し女のことほめいひ出でなどするも〈略〉なほにくし」(出典:枕草子(10C終)二八)
  4. 情趣を解する人。ものの趣きのわかる人。
    1. [初出の実例]「しる人にもあらずやとひげし給へど」(出典:源氏物語(1001‐14頃)梅枝)
  5. 悟りを得た人。
    1. [初出の実例]「迷へる者は牛毛のごとし、知る人は麟角のごとしとなり」(出典:ささめごと(1463‐64頃)下)

ち‐にん【知人・智人】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 知のある人。道理をわきまえた人。知者。ちじん。
    1. [初出の実例]「愚者乍観為有実、智人能識仮而空」(出典:性霊集‐一〇(1079)詠十喩詩・詠乾闥婆城喩)
    2. 「才覚かましき風情、智人(チニン)の前に勧めかたし」(出典:米沢本沙石集(1283)三)
    3. [その他の文献]〔大智度論‐一〇〕
  3. ちじん(知人)

しりゅうとしりうと【知人】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しりひと」の変化した語 ) =しりびと(知人)〔韻字集(1104‐10)〕
    1. [初出の実例]「これ程の事に逢て遠国へながされ給ふに、しりうとはもち給はぬか」(出典:平家物語(13C前)五)

ち‐じん【知人】

  1. 〘 名詞 〙 知っている人。しりあい。ちかづき。しりびと。しりゅうと。
    1. [初出の実例]「我死なん後は、又知る人もなくてやみぬべき事と知人に会ひて語りける」(出典:静嘉堂文庫本無名抄(1211頃))

しり‐びと【知人】

  1. 〘 名詞 〙 知っている人。知り合い。ちじん。しりゅうと。
    1. [初出の実例]「憑き人のしり人などは、らうたくおぼえて木丁のもとちかくゐて衣ひきつくろひなどする」(出典:能因本枕(10C終)三一九)

ち‐じん【知人・智人】

  1. 〘 名詞 〙 物事の道理をわきまえ知っている人。もの知り。ちにん。
    1. [初出の実例]「己れ自から智人の位に居て愚民を治めんとするに急なるが故に」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉二)

しる‐と【知人】

  1. 〘 名詞 〙 「しるひと(知人)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「しるとに御なり候て、かしづきて、たまはり候へとありければ」(出典:御伽草子・天狗の内裏(室町時代物語集所収)(室町末))

しり‐うと【知人】

  1. 〘 名詞 〙しりゅうと(知人)

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普及版 字通 「知人」の読み・字形・画数・意味

【知人】ちじん

人物を見わける。〔書、〕人を知るは則ち哲なり。能く人を官にす。

字通「知」の項目を見る

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