イールズ ウォルター・クロスビー(英語表記)Eelles Walter Crosby

20世紀日本人名事典 の解説

イールズ ウォルター・クロスビー
Eelles Walter Crosby

07の教育家 元・GHQ民間情報教育局(CIE)顧問。



国籍
アメリカ

生年
1886年3月6日

没年
1963年12月15日

出生地
ワシントン州メーソン

学歴〔年〕
ホイットマン・カレッジ卒,スタンフォード大学大学院修了

学位〔年〕
博士号(スタンフォード大学)

経歴
高校教師を経て、海軍兵学校で数学・工学を教え、以後各大学おび政府機関で働く。1947年GHQ民間情報教育局(CIE)の高等教育に関する顧問として来日。米国の対日占領政策が反共方針を明確にした時期にあたり、日本で積極的に“大学の反共化”のために活動。’49年7月新潟大学の講演で大学から共産主義教授の排除と学生自治の“改善”を強く勧告(イールズ声明)、これを皮切りに全国30大学を講演してまわる。これに対し南原繁東大総長は学問の自由の立場から反対を表明、また反帝闘争に踏み切った全学連は’50年東北大、北大と連続してイールズの講演を拒否し、全学連臨時大会で反イールズ・帝国主義打倒を決議、大学のレッド・パージを阻止した(イールズ事件)。’51年帰国。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android