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ウスタシャ うすたしゃUstaša

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ウスタシャ
うすたしゃ
Ustaa

クロアチアのファシスト集団。「反逆者」の意味。1928年からイタリアに移住したクロアチア人政治家パベリチAnte Paveli(1889―1959)が、イタリア・ファシストの援助を受けて組織した。彼は、1941年にドイツをはじめとする枢軸軍がユーゴスラビアに侵入すると国内に戻り、枢軸軍の傀儡(かいらい)政権である「クロアチア独立国」の指導者として、セルビア人やユダヤ人の虐殺を行った。国家の権利に基づくクロアチアの独立を唱えるウスタシャの思想的な起源は、1895年にクロアチア人フランクJosip Frank(1844―1911)が創設した純粋権利党のイデオロギーにあるとされている。その後も旧ユーゴ国外で、クロアチアの分離、独立を掲げるウスタシャの動きがみられた。1991年6月にクロアチアが独立すると、ウスタシャ評価の見直しが図られ、ファシスト集団という一面的な評価から、愛国主義者集団としての側面が強調されるようになった。[柴 宜弘]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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