ウセナイ(読み)うせない

日本歴史地名大系 「ウセナイ」の解説

ウセナイ
うせない

アイヌ語に由来する地名。本来は河川名だったと思われるが、コタン名としても記録されている。天保郷帳に「シツナイ持場」のうち「ウセナイ」とみえ当地一帯は近代に入り有良うら村に包含された。片仮名表記は「ウセナイ」以外に異表記をみないが、「うせ内」(享保十二年所附)もある。漢字表記は「宇世内」(木村「蝦夷日記」)、「禹勢内」「宇瀬内」(野作東部日記)がみられる。語義について「地名考并里程記」には「夷語ウセナイとは、只の沢といふ事。扨、ウセとは、只亦は顕れると申事。ナイは沢又は小川の事にて、此川に何魚もなきゆへ此名ありといふ。未詳」とある。板本「東蝦夷日誌」は「顕る義。此処岬なる故に号なり」としている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む