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ない ナイ

デジタル大辞泉の解説

ない[名]

《「な」は地、「い」は居の意》
大地。地盤。「ない震(ふ)る」「ない揺(よ)る」などの形で、地震が起こる意で使われることが多い。
「下動(とよ)み―が揺り来ば破(や)れむ柴垣」〈武烈紀・歌謡〉
地震。
「恐れのなかに恐るべかりけるはただ―なりけり」〈方丈記

ない[感]

[感]武家に仕える中間(ちゅうげん)・奴(やっこ)などが呼ばれて答えるときなどに発する語。はい。
「『馬取り共その間、宮へ行て休息せい』『―』」〈浄・鑓の権三

ない[助動]

[助動][なかろ|なく・なかっ|ない|ない|なけれ|○]動詞・助動詞「れる」「られる」「せる」「させる」「たがる」の未然形に付く。
動作・作用を打ち消す意を表す。「悪い本は読まない
「足下(そっか)のやうに言(ものをい)うては論が干(ひ)ない」〈滑・浮世床・初〉
文末にあり、上昇調のイントネーションを伴って、発問・勧誘を表す。「学校から通知が来ない」「そろそろ出かけない」→ないかないでなかったなくてならない
[補説]「ない」は室町末期以来主に東日本で使われているが、終止形・連体形以外の用法はきわめて少ない。「ず(ぬ)」に代わって打消しの助動詞として用いられるようになったのは、江戸後期からである。語源については、打消しの助動詞「ぬ」を形容詞化したとみる説、形容詞「なし」、または、東国方言「なふ」の音変化説など諸説がある。「ない」がサ変動詞に付くときは、「しない(じない)」の形をとる。また動詞のうち「ある」には付かない。2は、話し言葉に用いられるが、終止形用法に限られ、ほとんど打消しの意が失われているところから、終助詞として扱うこともある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

ない

ラ行特別活用の動詞「なる」の連用形の音便の形および命令形。 → なる(動ラ特活)

ない

( 助動 ) ( なかろ ・なく(なかつ) ・ない ・ない ・なけれ ・○ )
動詞、助動詞「れる」「られる」「せる」「させる」「しめる」「たがる」の未然形に付く。ただし、動詞のうち、「ある」だけには付かない。また、サ変動詞には、未然形のうちの「し」の形に付く。
動作・作用・状態などの打ち消しを表す。 「酒も飲まないし、タバコも吸わない」 「とても犬猫の面倒までは見きれない
文末にあって、問いかけや勧誘の意を表す。普通、上昇調のイントネーションを伴う。「ないか」の形をとることもある。 「あなた、あしたはうちにいない?」 「いっしょに手伝ってくれない?」 「もうぼつぼつ出かけないか」
「ないで」の形で文末にあって、打ち消しの願望や婉曲な禁止の意を表す。 「もうどこにも行かないでね」 「授業中だから、よそ見をしないで」 〔 (1) 助動詞「ない」の起源は、上代東国方言の助動詞「なふ」と関連があるものともいわれる。文献上では、ロドリゲスの「日本大文典」に、関東方言で「アゲナイ、ヨマナイ、ナラワナイ」などと言うとあるのが早いもので、近世江戸語以降、しだいに広く用いられるようになった。 (2) 未然形「なかろ」に助動詞「う」の付いた「なかろう」は打ち消しの推量を表すが、この場合、現代語では「ないだろう」を用いることが多い。 (3) 連用形「なく」に接続助詞「て」の付いた「なくて」は、時に促音が添加されて「なくって」となることがある。「なかなか話が終わらなくってじりじりした」。また、連用形「なく」に助詞「ては」の付いた「なくては」は、話し言葉のくだけた言い方では、「なくちゃ」となることがある。「返事を早く出さなくちゃならない」 (4) 連用形「なかっ」は助動詞「た」、助詞「たり」を伴って打ち消しの過去を表すが、これは明治以降、広く用いられるようになったもので、近世江戸語では一般には「なんだ」が用いられた。→なんだ。 (5) 用言にかかる用法や中止法に用いられる「ないで」を助動詞「ない」の連用形の一つの形と認める説もある。→ないで。 (6) 仮定形「なけれ」に接続助詞「ば」の付いた「なければ」は、話し言葉でのくだけた言い方では、「なけりゃ」「なきゃ」となることがある。「すぐ出かけなけりゃならない」「早く行かなきゃ間に合わない」。なお、近世江戸語では、「なければ」に先立って「ないければ」という言い方が広く用いられた。→ないければ。 (7) 現代語では、助動詞「ない」は動詞「ある」には付かないが、近世では、「あらない」の例もごくまれにはみられる。「くびもこわいものではあらない/おあむ物語」「せく事はあらない/浄瑠璃・宵庚申 」〕

ない

( 接尾 )
〔形容詞型活用[文]ク な・し
性質・状態を表す語(形容詞・形容動詞の語幹など)に付いて形容詞をつくり、程度のはなはだしい意を表す。 「切-・い」 「せわし-・い」 「いたいけ-・い」 「はした-・い」 「満遍-・い」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

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