ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウミシダ類」の意味・わかりやすい解説 ウミシダ類ウミシダるいComatulida; feather-star 棘皮動物門ウミユリ綱ウミシダ目に属する種類の総称。すべて海産。体の中央にある中背板の周囲にシダの葉に似た腕が 10~100本輪生する。これらの腕を招くように振って水中のプランクトンを集め,中背板の上側に開く口へ運ぶ。一方,体の下側からは 20~50本の短いつる状の巻枝が出ていて,これで海底の石などにつかまっているが,ヒガサウミシダのようによく腕を振って泳ぐものもある。雌雄異体。幼生は俵状で,一時浮遊生活をしたのち,ペンタクリノイド幼生になって細い柄で海底に付着するが,その後再び自由生活に入る。オオウミシダ,ニッポンウミシダ,ハナウミシダなど,日本で 96種が知られている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by