ウミスズメ(海水魚)(読み)うみすずめ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウミスズメ(海水魚)」の意味・わかりやすい解説

ウミスズメ(海水魚)
うみすずめ / 海雀
[学] Lactoria diaphana

硬骨魚綱フグ目ハコフグ科に属する海水魚。本州中部以南の太平洋インド洋の熱帯域に広く分布する。体は骨板状の堅い甲らに覆われ、体甲の横断面は腹方が広い台形を呈する。目の前上方と臀(しり)びれ前方に各1個、背中の中央に1個の短い棘(とげ)がある。腹びれはない。体色は背側が淡褐色で腹側は淡黄色。腹部が半透明なので内部液体が見えるためミズカゴとよぶ地方もある。全長は約20センチメートル。沿岸の浅所に生息し、日本では7~8月に産卵する。

[松浦啓一]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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