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インド洋 インドよう Indian Ocean

翻訳|Indian Ocean

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

インド洋
インドよう
Indian Ocean

世界三大大洋中最小の大洋で,アジアの南,アフリカオーストラリアの間に位置し,南は南極大陸に及ぶ。アガラス岬(アフリカ南端)から東経 20°線に沿って南極大陸の海岸までの線が大西洋との境界とされ,南東における太平洋との境はタスマニア島の南東岬から南極までの東経 147°線に沿った線とされる。

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デジタル大辞泉の解説

インドよう〔‐ヤウ〕【インド洋】

三大洋の一。アジア・オーストラリア・アフリカの各大陸に囲まれ、南極海に続く。面積は約7344万3000平方キロメートル、平均の深さは3963メートル

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百科事典マイペディアの解説

インド洋【インドよう】

アジア,アフリカ,オーストラリア,南極大陸に囲まれる大洋。英語でIndian Ocean。7342.7万km2,水深は平均3872mで,最大水深は7125m。
→関連項目アンダマン海グレート・オーストラリア湾ティモール海マイオット島モルディブ諸島

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世界大百科事典 第2版の解説

インドよう【インド洋 Indian Ocean】

世界三大海洋のうち,第3位の大洋で,北はアジア,西はアフリカ,東はオーストラリア,南は南極の各大陸で囲まれる。面積7491万7000km2,容積2億9194万5000km3,平均水深3897m,最大水深7437mである。付属海は北辺沿いに発達し,西から東へ紅海,アデン湾ペルシア湾アラビア海ベンガル湾とつらなり,ジャワとオーストラリアの間にはチモール海アラフラ海がある。インド洋中には世界第4の大島マダガスカル島セイロン島をはじめ,特に西部に島嶼が散在するが,島の数は少ない。

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大辞林 第三版の解説

インドよう【インド洋】

太平洋・大西洋に次ぐ世界三大洋の一。アジア・オーストラリア・南極・アフリカの四大陸に囲まれた海洋。地球表面積の7分の1を占める。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

インド洋
いんどよう
Indian Ocean

太平洋、大西洋と並ぶ三大洋の一つ。三大洋中最小で、地質的にもっとも若い。[半澤正男・高野健三]

範囲と大きさ

北はインド、パキスタン、バングラデシュ、西はアラビア半島およびアフリカ、東はマレー半島、スマトラ、ジャワの列島線およびオーストラリア、南は南極大陸に囲まれた海洋である。太平洋との境界は通常便宜的にタスマニアの経度線(東経147度)、大西洋との境界はアガラス岬(アグリアス岬)の経度線(東経20度)である。付属海も含めると面積は約7500万平方キロメートルで全海洋面積のほぼ21%、容積は約2億9000万立方キロメートル、平均の深さは約3900メートルである。付属海のペルシア湾とはホルムズ海峡で、紅海とはバブ・エル・マンデブ海峡でつながっている。低緯度海域に海上交通が集中しているので、インド洋は熱帯の海と考えられやすいが、実際は南極圏まで広がっている。[半澤正男・高野健三]

歴史

古名をエリトラ海(エリトレア海)Erythraean Seaというが、これは、紅海、ペルシア湾、アラビア海と、現在のインド洋北西部をさしたものと考えられている。古代の大航海としては、マケドニアのアレクサンドロス大王(紀元前356―前323)の軍隊のインド遠征(紀元前327~前323)からの帰航がある。大王が船に乗っていたわけではないが、インダス川を下ってペルシア湾に入り、陸路を帰国中の本隊に合流するまで5か月に及ぶ航海だったという。これよりも前、紀元前16~前15世紀にフェニキア人はペルシア湾やアフリカ東南部沖を航海していたという説があるが、フェニキア人は彼らが開いた航路をほかの国々に知られることを嫌って航海記録を残していないので、その活動状況は明らかではない。
 アフリカ沖については、カルタゴ人ハンノ(紀元前500年ころ)の西岸沖航海が名高いが、アフリカには魅力のある交易商品が乏しかったので、人々の関心は東方に向かった。ペルシア、インド、中国などの絹、宝石、香辛料は価値の高い商品だった。ローマ時代には多数の船が季節風と海流を利用してインド洋を西から東へ、東から西へ航行していた。海岸沿いに航行するよりも、ずっと南に航路をとって、季節風と季節によって変わる海流を利用するほうが航海日数が短くなることはすでに知られていた。
 ローマ帝国が滅びると、アラビア人が東方への陸路と海路をほぼ独占することになった。中世に科学・技術は著しく進歩したわけではないが、人手が以前ほど得やすい社会ではなくなったため、人力を動力でおきかえる工夫が必要となり、科学・技術の応用面では進展があり、近代社会へ発展するための基礎が固められていった。中国では7世紀に舵(かじ)が船尾材に固定され、12世紀には羅針盤が広く使われていた。十字軍(1096~1270)がアラビアを経て中国からヨーロッパへ磁石を伝えたのが12世紀である。北ヨーロッパに羅針盤が導入されたのは13世紀であり、船尾材に舵を固定した船がヨーロッパで初めてハンザ同盟で使われたのも13世紀である。ある場所の緯度を知るには天体の高度(仰角)を測ればよいことはフェニキアの昔から知られていた。高度を測る器具にも改良があって、船体構造と航海術の両面で帆走能力は高まった。
 東方への新しい航路――アラビア人の支配下にない航路――を求めて西ヨーロッパ人はアフリカ西沖航海を再開した。ハンノの航海から約2000年もたっていた。ディアスBartholomeu Diaz (Dias)(1450ころ―1500)は、アフリカ南端をまわって1488年に大陸のインド洋側にヨーロッパ人としては初めて到達した。彼はこの南端を「嵐の岬」と名づけたが、のちにポルトガル王の命名で喜望峰となった。そのあと、ガマVasco da Gama(1469―1524)は1498年にインドに到達した。ポルトガル人らによる喜望峰沖経由の航海は増え、東方交易でのアラビア人の独占を阻んだ。これがアラビア人の勢力衰退の一因となった。
 一方、東洋人の最初のインド洋航海は、確実な資料では、明(みん)の鄭和(ていわ)による。永楽帝の命を受け、1405~33年の間に7回にわたりインド洋を航海し、インド西岸、ペルシア湾、アフリカ東岸などに遠征した。鄭和隊のインド洋航海はバスコ・ダ・ガマよりも数十年早い。
 日本で、記録がはっきり残っていてもっとも古いのは1582年(天正10)、キリシタン大名の大友宗麟(そうりん)、有馬晴信、大村純忠(すみただ)が、伊東マンショ、千々石(ちぢわ)ミゲルを正使とする使節団(天正遣欧使節)をローマ法王に送った航海である。彼らはインド洋を横断し、85年にローマ入りをしている。
 一方、インド洋の海洋学的解明は19世紀に至るまでほとんど行われなかった。19世紀中葉から20世紀前半にかけて、イギリスのチャレンジャー号による海洋大探検ののち、ドイツ、オランダなどの海洋探検がある。20世紀なかばからはいくつもの国際共同研究・調査が行われている。[半澤正男・高野健三]

海底地形と地質

海洋底は海嶺(かいれい)によって大きく三つの部分に分けられている。海嶺のうち最大のものは中央インド洋海嶺で、アデン湾からインド洋中央部に逆Y字形に走っている。この海嶺の北東部分には、ほぼ東経90度に沿う東経九十度海嶺がある。これらの海嶺によって分かれた海盆の深さは、ほとんどが5000メートル以上である。ジャワ、スマトラに沿って走るスンダ海淵(かいえん)はインド洋における唯一の海淵で、最深部の深さは7455メートルである。
 中央インド洋海嶺によって分けられた北東部には、アンダマン、中央インド洋、西オーストラリア、南オーストラリア海盆が、南部にはクローゼー、大西洋・インド洋、南インド洋海盆とケルゲレン海台が、北西部にはソマリ、マダガスカル、アグリアス、ケープ海盆とマスカリーン海台がある。アラビア海盆とソマリ海盆との間にある中央海嶺の一部はカールスベルク海嶺とよばれる。紅海裂谷の最深部は2835メートルであるが、紅海の入口バブ・エル・マンデブ海峡の深さは125メートルにすぎない。中央インド洋海嶺東部の深海堆積(たいせき)物は、主として赤粘土、西部はグロビゲリナ軟泥、南極大陸の近くは珪藻(けいそう)軟泥である。[半澤正男・高野健三]

気象

インド洋の北部および赤道域の気象の特徴は、季節風(モンスーン)の存在である。インド洋南部(南極海)では年間を通じ大気環流の季節変化は小さい。
 北半球の冬、すなわち12月から2月まで赤道域の低圧部はほぼ南緯10度にあり、北オーストラリアの低圧部とつながっている。一方、アジア大陸には強い勢力の冬の高気圧がある。この結果、赤道以北では強い北東の季節風が吹く。これは赤道を越え、熱帯内収束帯に達する前に北西風となる。南半球の亜熱帯高圧帯の尾根は南緯35度付近にあり、南緯40度以南では強い西風が卓越する。南極大陸周辺を回る低気圧の多くはここで発生し、発達する。「ほえる40度」the roaring fortiesとはこの付辺の暴風圏のことをいう。
 6月から8月の北半球の夏には、イラン付近に中心をもつ低圧部がアジア大陸に発達する。南半球の亜熱帯高圧帯の尾根はやや北に偏り、オーストラリアの高圧帯とつながっている。赤道を南から北に南西季節風が吹く。この季節風はインド、バングラデシュ、ミャンマー(ビルマ)などに雨期をもたらし、多量の降水をもたらす。6月から8月にかけての北半球の風は、冬期の2月に比べはるかに強い。南半球においては西風帯は約5度北に偏り、偏西風は南緯30度あたり以南で吹くようになる。そして南半球が冬であるこの時期、南極大陸周辺の西風は強い。[半澤正男・高野健三]

海流

インド洋の海洋循環は風系にもっとも強く影響されている。南半球の南緯35度以南では強い西風が卓越しているため、西から東へ向かう流れがある。西風がもっとも強くなる南緯50度付近では周南極海流が西風海流(西風皮流)とともに流れている。南インド洋の亜熱帯海域では海洋の循環はおおむね反時計回りである。これは、南緯10~20度を流れる南赤道海流、マダガスカル島とアフリカ大陸の間のモザンビーク海流、その延長で南アフリカ沖を流れるアグリアス海流(アガラス海流)と西風海流からなる。
 北緯10度以北では季節風のため海流の様相は季節によりまったく異なる。2月、すなわち北東季節風の時期、赤道以北の流れはほぼ西向きで、北赤道海流がもっとも発達する。これはソマリア沿岸で南に向かい、さらに東に向きを変え、南緯2~10度を東向きに流れる赤道反流となる。8月、すなわち南西季節風のときは、南赤道海流は南緯10度以北にまで達し、その大部分はソマリア沿岸で北転して強いソマリ海流を形成する。赤道以北ではおおむね西から東に流れる。これを季節風海流(モンスーン海流)という。その一部はスマトラ島沖で南転し、南赤道海流となって西に向かう。
 インド洋の沿岸部では季節によっては顕著な湧昇(ゆうしょう)がみられる所がある。5月から9月の南西季節風の時期には、湧昇はバンダ海、ジャワ島南沖、ソマリア沿岸およびアラビア沖にみられる。このうちもっとも著しいのはソマリア沖のもので、この海域は湧昇に伴う豊かな漁場としても知られている。[半澤正男・高野健三]

水温

海面水温の様相も夏と冬で大きく異なる。2月、熱帯内収束帯がほぼ南緯10度にあるとき、熱赤道は南半球にあり、赤道から南緯20度までの海面水温は約28℃である。ベンガル湾北部やアラビア海では水温はこれより低く、20℃以下の所もある。南半球では、水温は緯度が高くなるとともに低下するが、アフリカ沖とオーストラリア西岸沖には一部に温暖水が存在する。
 ソマリ海流はアフリカ沖の湧昇による冷たい海水を北に運ぶ。塩分の分布は海面からの蒸発、降水、陸水の流入によって決まるが、36psu(psuはpractical salinity unitの略、実用塩分単位)以上の高塩分域は、蒸発量が降水量より多い南半球の亜熱帯域に存在する。一方、南極大陸周辺では降水量が多いため塩分は低い。インドネシア海域からマダガスカル島に至る南緯10度に沿う海域では降水量が多いため、塩分は低い。ベンガル湾は巨大河川の流入のため塩分は低く、ときに30psu以下となる。蒸発の盛んなアラビア海では塩分が高く、36.5psu以上となる所もある。ペルシア湾(38psu以上)や紅海(41psu以上)は大半を陸地に囲まれた乾燥気候の影響で高塩分を示す。年間を通じ塩分分布のパターンの変化は小さい。
 潮汐(ちょうせき)大潮の潮差はアラビア海沿岸で大きく、アデンで1.4メートル、ムンバイ(ボンベイ)で3.4メートルである。ベンガル湾一帯は潮差が大で、ビルマ沿岸はとくに大きく7メートルに達する。スマトラ、ジャワ沿岸では1~2メートルであるが、オーストラリア西岸では大きく6~10メートルである。南アフリカ沿岸の潮差は1.5~2メートルの所が多いが、モザンビーク海峡では3~5メートルに達する。[半澤正男・高野健三]
『長沢和俊著『日本人の冒険と探検』(1973・白水社) ▽家島彦一著『海が創る文明――インド洋海域世界の歴史』(1993・朝日新聞社) ▽尾本惠市他編『モンスーン文化圏』(2000・岩波書店)』

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世界大百科事典内のインド洋の言及

【アガラス[岬]】より

…沖合はバンク(堆)で,好漁場となっている。なお,インド洋と大西洋を分けるのに,この岬をもってする考えと,インド洋からのアガラス暖流が岬のさらに西方のフォールス湾に流れこむので,喜望峰のあるケープ半島を境界とする海洋学的見解とがある。【編集部】。…

【モンスーン】より

…インド洋および南アジア,東南アジアにおいて,夏季は南西から,冬季は北東から吹く季節風のこと。アラビア語で〈季節〉を意味するマウシムmawsim(mausim)に由来する。…

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