ウメケムシ(読み)うめけむし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウメケムシ」の意味・わかりやすい解説

ウメケムシ
うめけむし / 梅毛虫

昆虫綱鱗翅(りんし)目カレハガ科のオビカレハ幼虫の俗称。幼虫はおもにウメなどバラ科植物の葉を食べるのでこの名がある。

[井上 寛]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウメケムシ」の意味・わかりやすい解説

ウメケムシ

鱗翅目カレハガ科のオビカレハ Malacosoma neustriaの幼虫。サクラモモ,ウメ,リンゴなど,バラ科栽培植物の葉を集団加害することでよく知られる。特にウメにつくと木を丸坊主にすることが多く,この名がある。若齢幼虫は群生し,枝の間に糸を張って巣をつくるが,それをテントに見立ててテンマクケムシ (天幕毛虫) tent caterpillarとも呼ぶ。終齢になると巣を出て分散し,やがて蛹となる。

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改訂新版 世界大百科事典 「ウメケムシ」の意味・わかりやすい解説

ウメケムシ

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百科事典マイペディア 「ウメケムシ」の意味・わかりやすい解説

ウメケムシ

オビカレハ

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世界大百科事典(旧版)内のウメケムシの言及

【オビカレハ(帯枯葉)】より

…幼虫はウメ,サクラ,モモ,リンゴ,バラ,ヤナギ,ポプラなどの葉を食べる。庭園樹として植えられるウメにしばしば発生を見るのでウメケムシと呼ばれるし,枝上に糸を張って共同の巣をつくってすみ,終齢で分散する習性があるので,テンマクケムシ(天幕毛虫)とも呼ばれる。卵で越冬し,春に孵化(ふか)した幼虫は,春の終りころに黄色い粉にまみれた繭をつくって蛹化(ようか)する。…

※「ウメケムシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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