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オオイトカケガイ おおいとかけがい

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オオイトカケガイ
おおいとかけがい / 大糸掛貝
precious wentletrap
[学]Epitonium scalare

軟体動物門腹足綱イトカケガイ科の巻き貝房総半島以南の西太平洋に分布し、オーストラリアに及ぶ。水深50~100メートルの砂泥にすむ。殻高55ミリメートル、殻径35ミリメートルに達し、殻表は純白色、ときに淡い褐色を帯びる。螺層(らそう)には10本内外の強い縦肋(じゅうろく)があり、これが上下の螺層にわたってつながり、糸をかけたようにみえるのが名の由来である。殻口は卵円形で、蓋(ふた)は黒く革質。殻の形態が清楚(せいそ)で美しく、収集家に珍重され高価であったため、模造品までつくられたという話があるほどである。[奥谷喬司]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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世界大百科事典内のオオイトカケガイの言及

【イトカケガイ(糸掛貝)】より

…日本産約100種。とくにオオイトカケガイEpitonium scalare(イラスト)は大型で高さ5.5cm,太さ3.3cmもあり,白色,殻表の肋が強く板状で,巻きと巻きの間は少し離れており,ふたはまるく黒い。古書に〈清麗,天工画書し難し〉とあるように貝類中もっとも優美な種とされている。…

【貝】より

…貝類のコレクションが盛んになったのは東洋など世界各地から美しい貝が西洋にもち帰られるようになってからで,王侯貴族が競って買い求めた。なかでもオオイトカケガイはその優美さでとくに高価で,1750年のオークションで1個4000ギルダーの値がつけられた。そのため中国ではのりを固めて模造品をつくった話があるほどである。…

※「オオイトカケガイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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