オランダ公教要理(読み)オランダこうきょうようり(その他表記)De Nieuwe Katechismus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オランダ公教要理」の意味・わかりやすい解説

オランダ公教要理
オランダこうきょうようり
De Nieuwe Katechismus

カトリック教会の教理書。教会の現代化と刷新を目指した第2バチカン公会議 (1962~65) の精神をくんで,オランダのカトリック司教団が編纂した新しい教理書。原名は「新しいカテキズム」。成人信徒を対象とし,従来の問答形式を捨て,カトリック信仰の中心的真理を,現代世界の困難に立向う信徒の新しい視点から積極的に提示することに努めている。その鋭い問題意識と,硬直した伝統的な教理理解からの決別とによって新風を巻起すとともに,教会内の保守層からの批判にもさらされた。 1966年3月1日,ユトレヒト大司教べルチルド・アルフリンク枢機卿によって認可された。邦訳も出版されている。

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