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公会議 こうかいぎconcilium; council

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

公会議
こうかいぎ
concilium; council

キリスト教において教義,行政,宗規などに関して協議する司教ら指導者による集り。これはカトリックの呼び方で,プロテスタントでは総会議または大会議という。普遍公会議のほかに地域的な教会会議があり,後者はシノドスと呼ばれる場合が多く,前者のみが単に公会議と呼ばれる。カトリック教会の理解によれば,公会議は教皇が招集し,教皇またはその特使を議長として進められ,その決議は教皇の承認を得て発効する。教皇の承認を得ぬものは公会議とはみなされないが,古代にはこの手続が確立しておらず,当時の公会議を普遍公会議としているのは教会内の伝統の力である。また特に 15世紀の西方教会大分裂の時期には,教皇権の弱体化,統率力の低下と相まって,公会議は教皇の上位にあるとする公会議首位説 (→公会議主義 ) が盛んであった。カトリック教会が認めている公会議はニカイア公会議 (325) から第2バチカン公会議 (1962~65) まで 21回ある。 1054年の東方教会離教以後の会議およびその遠因になった第8回公会議をギリシア正教会は普遍公会議とは認めず,普遍公会議は厳密には7回しか開かれていないとされる。起源としては『使徒行伝』にみえるエルサレム集会が考えられ,2世紀後半にはモンタヌス派に対して小アジアで,復活祭の祝い方に関してローマで教会会議が開かれたことが確認されている。3世紀にはこの司教会議は慣例化し,313年のキリスト教公認とともに全地域にわたる会議が必要となり,314年にはコンスタンチヌス大帝によりアルル教会会議が開かれ,ドナツス派の離教などが協議された。普遍公会議という言葉は史家エウセビオスがニカイア公会議の記述に用いたのに始るが,その理念の確立には5世紀を待たねばならなかった。

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百科事典マイペディアの解説

公会議【こうかいぎ】

キリスト教会において,教義と教会規則に関する諸事項を審議決定する会議。特定国の司教のみによる地方的公会議synodusと,全教会の司教による万国公会議concilium oecumenicumとに大別し,ふつう後者を単に〈公会議〉と呼ぶ(プロテスタントでは〈総会議〉,東方正教会では〈全地公会〉)。
→関連項目宗教会議ラテラノ公会議

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世界大百科事典 第2版の解説

こうかいぎ【公会議】

キリスト教の教義や教会の規律に関する事項を審議決定するために招集される司教あるいは幾つかの教会の代表者の公式の集会。地方的な会議synodusと全体的な会議concilium oecumenicumとがある。後者は単に公会議とも呼ばれるが,総会議あるいは世界教会会議,万国公会議などの訳語をあて,前者の地方教会会議と区別することが多い。世界教会会議は現行のローマ教会法では教皇または教皇特使の司会で開催され,教皇が開催中に死亡した場合は次期教皇が招集するまで休会となる。

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大辞林 第三版の解説

こうかいぎ【公会議】

ローマ-カトリック教会で、教皇が全教区の枢機卿すうききよう・司教・神学者などを集め、教会の教義・規則などの重要事項について行う最高会議。その決議は全教会に対して拘束力を有する。宗教会議。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

公会議
こうかいぎ

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