オルレアン公ルイ(読み)オルレアンこうルイ(その他表記)Orléans, Louis, Duc d'

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オルレアン公ルイ」の意味・わかりやすい解説

オルレアン公ルイ
オルレアンこうルイ
Orléans, Louis, Duc d'

[生]1372.3.13. パリ
[没]1407.11.23. パリ
フランスの王族シャルル6世の弟。初のバロア伯であったが,1386年トレーヌ領を受け,92年これをオルレアン公領と交換した。 86年ミラノ公の娘と結婚,持参金としてイタリア北部の領地を得,ここに王国を建てる野心をいだいた。兄王が精神の健康を害すると叔父のブルゴーニュ公フィリップ (剛勇公)との間に権力闘争が生じ,その死後は,その息子ジャン (無畏公)と争った。 1407年ルイがジャンに暗殺されると,アルマニャック派ブルゴーニュ派に分れて,後期百年戦争中のフランスで長い抗争が始った。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 無畏公

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android