カミザール戦争(読み)カミザールせんそう(その他表記)Guerre des Camisards

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カミザール戦争」の意味・わかりやすい解説

カミザール戦争
カミザールせんそう
Guerre des Camisards

1702年7月以来南フランス,下ラングドックのセベンヌ山地帯に展開されたユグノー農民,小職人の反乱。 1685年ナントの勅令の廃止以後の苛烈な弾圧に抗し一層熱狂的となったユグノー農民は,若き予言者マゼルや J.カバリエらを指導者として無数の洞穴にこもり山岳ゲリラ戦を展開,約2万の国王軍に対抗した。苦戦した国王政府はセベンヌ地区村落の全滅作戦を指令し,1705年までにほとんど鎮圧したが,その後,10年まで散発的ながら根強い戦いが続いた。カミザールとは肌着の意。

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