カラマツ先枯病(読み)からまつさきがれびょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カラマツ先枯病」の意味・わかりやすい解説

カラマツ先枯病
からまつさきがれびょう

カラマツ苗木幼齢・若齢造林木に発生する伝染病。病原菌であるボトリオスフェリア・ラリキナBotryosphaeria laricina (Sawada) Shangは菌類の一種で、越冬した病茎枝から6、7月に胞子を飛散して伝染を始める。7~9月の成長最盛期に柔らかい当年生の茎枝が繰り返し侵されるため、若木の樹冠がしだいに箒(ほうき)状となって樹高成長が止まり盆栽状の林に変わる。日本と朝鮮半島から中国東北部にかけて分布する。1980年代以降、カラマツの新造林面積の減少、小面積造林への切り替えにより沈静化している。大面積一斉造林を行っている中国では、現在も造林地での最重要病害である。

[小林享夫]

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