カルタヘナ宣言(読み)カルタヘナせんげん(英語表記)El Manifesta de Cartagena

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カルタヘナ宣言」の意味・わかりやすい解説

カルタヘナ宣言
カルタヘナせんげん
El Manifesta de Cartagena

1812年ラテンアメリカ独立運動の指導者 S.ボリバルが,コロンビアカルタヘナで発表した宣言。同年7月第1次ベネズエラ共和国が崩壊し,スペイン植民地各地の独立運動もまた敗退を重ねているとき,より徹底した反スペイン闘争を宣言,大陸各地の連帯などを呼びかけた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のカルタヘナ宣言の言及

【ボリーバル】より

…11年7月ベネズエラは独立を宣言し,ボリーバルは独立軍の将校となった。12年7月ミランダの妥協でベネズエラが再び本国の支配下におかれるや,ボリーバルはコロンビアのカルタヘナに行き,そこで彼の政治思想の最初の表明である〈カルタヘナ宣言〉を発表し,内部の不統一と弱体な政府が敗因であると分析した。ボリーバルが軍人としての傑出した才能を発揮するのはこのころからで,ベネズエラ解放軍の司令官となり,スペイン軍との激しい戦闘の末カラカスを奪回し,〈解放者〉の称号を贈られた。…

※「カルタヘナ宣言」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android