ガスエンジン・ヒートポンプ(英語表記)gas engine heat pump

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ガスエンジン・ヒートポンプ
gas engine heat pump

フロンなどの冷媒 (熱媒) の圧縮膨張に伴う温度変化を利用した冷暖房機。冷媒を膨張させて低温化し,外部から熱を吸収し,次に圧縮機で圧縮・高温化して熱を放出するというサイクルを繰り返す。圧縮機をガスエンジンで駆動させるのが,ガスエンジン・ヒートポンプ,電動モータを用いるのが電動ヒートポンプである。いずれもエネルギーを直接的に熱に変換するのではなく,動力として用いるため,エネルギー効率が良い。市場的には電動式が大半を占めるが,ガスエンジン・ヒートポンプには,エンジン排熱が有効利用できること,加熱特性が良いこと,電気の契約量が減らせることなどの利点があり,近年,業務用・産業用として普及してきている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android