ガールボルグ(読み)がーるぼるぐ(英語表記)Arne Garborg

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ガールボルグ
がーるぼるぐ
Arne Garborg
(1851―1924)

ノルウェーの小説家、詩人。ノルウェー南西部、ヤーレンの出身。1800年代後半の資本主義の伸張に伴って崩壊していく農民社会、膨張を続ける都市社会といった、価値の変貌(へんぼう)の時代に生きた人々の心理を鋭く描いた作品を発表。理想と現実のはざまに悩む貧農出身の学生を描いた『百姓学生』(1883)、敬虔(けいけん)主義的キリスト教の厳しい教義についていけず自殺していく農民(作者の父がモデル)を描いた『平和』などが代表作。『百姓学生』には、ハムスンの『飢え』に先行する「飢えの心理」が、『平和』では主人公の宗教的不安が方言を使って表現されている。詩では、西ノルウェーの伝説をモチーフにした詩集『ハウグツッサ』(1895)で新浪漫(ろうまん)的傾向をみせている。[山口卓文]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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