キョウ(ケウ)・さけぶ・なく(漢字)

普及版 字通 の解説


16画

[字音] キョウ(ケウ)
[字訓] さけぶ・なく

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(きょう)。は架屍・祭梟(さいきよう)(首祭)。屍霊を殴(う)って人を呪詛する行為を意味する。そのとき高く声をあげて呵することを呼という。凶事のときにもいい、〔公羊伝、昭二十五年〕「然として哭す」、〔荘子、至楽〕「我然として隨ひて之れを哭す」のように用いる。〔説文〕二上に「吼ゆるなり。一に曰く、呼するなり」とするが、もとは呪的な行為のときに叫ぶ声であった。

[訓義]
1. さけぶ、よぶ。
2. はげしく声をあげてなく、哭する。
3. なく、ほえる。
4. 口。〔段注〕に〔説文〕の文を「口なり」と改め、「馬千」(と口と合わせて五、すなわち二百匹)の例を引くが、はその嘶(いなな)く声をいう。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 佐介不(さけぶ)、奈久(なく) 〔立〕 ヨバフ・サケブ 〔字鏡集〕 ホユ・サケブ・ヨバフ

[語系]
kyは同声。(叫)kyu、囂xi、哮xeu、hu、吼xoは声義が近い。もと擬声的な語である。

[熟語]

[下接語]
・号

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報