ギリシア‐トルコ戦争

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ギリシア‐トルコ戦争」の解説

ギリシア‐トルコ戦争(ギリシア‐トルコせんそう)

第一次世界大戦で戦勝国となったギリシアは,メガリ・イデア(大ギリシア主義)にもとづく領土拡張のため,1919年アナトリアの港市イズミルに出兵し,内陸に進軍した。ここにケマル・パシャトルコ軍との間に戦端が開かれ,ギリシア‐トルコ戦争となった。戦いは22年ギリシアの敗北で終わり,約150万人のギリシア系住民が難民としてギリシアや周辺諸国へ逃れた。イズミルはトルコに帰属し,古代から続いてきたアナトリアのギリシア世界はほぼ消滅した。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

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