クナイトラ(英語表記)Al-Qunaytirah

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クナイトラ」の意味・わかりやすい解説

クナイトラ
Al-Qunaytirah

シリア南西部,クナイトラ県県都。ダマスカス南西 65km,ゴラン高原渓谷内に位置する。 20世紀まではイスラム教を奉じるカフカス系のシルカシア人が定着し,その文化の中心地となっていた。近代シリアの建設とともに,アラブ的色彩も濃くなり,交通の分岐点として,この地方の商業中心地となった。 1967年6月 10日,中東戦争の際イスラエル軍に占領され,約2万人の住民は町を放棄した。 70年代になり,イスラエルの居住地を建設するため,町の大半は取りこわされた。オリーブ産地。人口1万 8200 (1982推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android