クリプタンド(読み)くりぷたんど

  • cryptand

化学辞典 第2版の解説

大環状ポリエーテル類のうち,複環式構造をもつ化合物の総称.一般には,窒素原子を橋頭位にもつ二環式クラウンエーテルをいう.名称は,ギリシア語の“隠された”(crypt)に由来している.金属イオンを三次元的に包み込むような錯体をつくるため,単環式クラウンエーテルよりイオン選択性や錯体の安定性が高い.金属イオンのマスキング剤として,また,相関移動触媒やアニオン活性化剤として用いられる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典内のクリプタンドの言及

【錯体】より

…1,7‐CTHは1960年ころにつくられた環状四座配位子で種々の金属と安定な錯体を形成するが,自然界に存在する巨大環状配位子錯体であるクロロフィルやヘムの骨格であるポルフィンあるいはシアノコバラミン(ビタミンB12)の骨格であるコリンと似ていて興味深い。(化学式) 変わった配位子としては69年発見されたクリプタンド(錯体をクリプタートという)やクラウンがあり,アルカリ金属やアルカリ土類金属と錯体をつくる。これらの配位子は生体内におけるアルカリ金属イオンの伝送に関与する大環状エステル,ノナクチンのモデル化合物として重要である。…

※「クリプタンド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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