クルックシャンク(英語表記)George Cruikshank

改訂新版 世界大百科事典 「クルックシャンク」の意味・わかりやすい解説

クルックシャンク
George Cruikshank
生没年:1792-1878

イギリスの風刺画家,挿絵画家ロンドンに生まれ,父アイザックの職を継いで早くから社会・政治風刺画家としての地位を確立する。ローランドソン,ギルレーに続き,摂政皇太子(のちジョージ4世)の私生活など王室を中心にイギリス社会の荒廃機知に富んだ鋭い風刺で描いた。1820年代から,ディケンズ,グリム兄弟らの挿絵画家に転身し名声を得る。晩年,禁酒運動を支持し,その悪弊主題にしたシリーズ《酒瓶》を制作した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android