クロカビ(黒黴)(読み)クロカビ

百科事典マイペディア 「クロカビ(黒黴)」の意味・わかりやすい解説

クロカビ(黒黴)【クロカビ】

不完全菌類コウジカビ属のカビ。コウジカビに似ているが菌叢(きんそう)は黒い。動植物上にはえる病害菌であるが,一方有機酸をつくり,デンプン糖化,タンニンやペクチン分解力もあり,クエン酸グルコン酸,インキ製造などに利用される。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロカビ(黒黴)」の意味・わかりやすい解説

クロカビ(黒黴)
クロカビ
Aspergillus niger

子嚢菌類モニリア目の1種で,コウジカビ属に属する。形態的にはコウジカビによく似ているが,その胞子黒色である。この菌は,デンプン分解酵素をはじめとして種々の酵素を生産するので,特に有名である。

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