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クローン動物 くろーんどうぶつ cloned animal

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知恵蔵2015の解説

クローン動物

遺伝的な構成(全遺伝子)が全く同一の動物個体。人間での一卵性双生児は自然に発生する稀なクローン個体。人為的な作製方法には受精卵クローン法と体細胞クローン法がある。(1)受精卵クローンでは、母体より受精卵を取り出し、初期胚の段階で細胞をバラバラにし、それらの細胞を培養して胚盤胞(子宮に着床する直前の時期の胚)まで成長させて代理母に移植する。あるいは、受精卵の各細胞と、あらかじめ除核した未受精卵とを電気的に細胞融合させ、これを培養して胚盤胞まで成長させ、代理母に移植する。(2)体細胞クローンでは、除核した未受精卵と体細胞を用いてクローン個体を得る。体細胞とは、身体の各部に分化した細胞をいう。体細胞クローンは1970年に英国でカエルで初めて作製され、哺乳類では97年に英国でのヒツジ(名前はドリー)が最初。その後、ウシ、マウス、ブタ、ヤギなどで体細胞クローンが作製されている。

(川口啓明 科学ジャーナリスト / 菊地昌子 科学ジャーナリスト / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

クローン‐どうぶつ【クローン動物】

体細胞クローン技術によって作り出された動物の総称。未受精卵に乳腺細胞などの体細胞を移植し、雌の子宮に戻して発生させる。成功率はきわめて低い。
[補説]哺乳類の体細胞クローンの第1号は、1996年に英国で作られたヒツジのドリー。現在ではマウス・ウシ・ヤギ・ブタなどでも成功しているが、成功率は低く、遺伝子発現の異常が高頻度で生じている。移植する体細胞の初期化が不完全なことが原因とされ、メカニズム解明を目指す研究が行われている。

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