グリセロリン脂質(読み)グリセロリンシシツ

化学辞典 第2版 「グリセロリン脂質」の解説

グリセロリン脂質
グリセロリンシシツ
glycerophospholipid

生体膜の構成成分の一つ.グリセロリン酸骨格としてもつリン脂質総称レシチンホスファチジルエタノールアミン,ホスファチジルグリセリン,ホスファチジルセリンなどがこれにあたる.非極性部分は脂肪酸エステルが多いが,アルキルエーテルのものもある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のグリセロリン脂質の言及

【脂質】より

…空気中でも変化しにくく,動物の皮膚,毛皮,羽毛,植物の葉や果実に,また多くの昆虫の外骨格の保護膜として見いだされる。
[グリセロリン(燐)脂質glycerophospholipid]
 複合脂質の中で最も重要で,かつ多量に存在する。生体膜の主要脂質成分であり,膜以外に存在することはまれである。…

※「グリセロリン脂質」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む