精選版 日本国語大辞典 「生体膜」の意味・読み・例文・類語
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細胞膜や、細胞内のミトコンドリア、小胞体、ゴルジ装置、核、リソゾームなどの膜をさす。これらの膜はそれぞれ外部と内部との境をなしており、ある物質を透過させる一方、別の物質を透過させにくい性質を有している。生体膜の組成は主としてタンパク質と脂質とからなる。細胞膜や核膜の脂質にはリン脂質のほかにコレステロールがかなり含まれるが、他の生体膜の脂質はほとんどリン脂質である。ヒトとハツカネズミの細胞のそれぞれのタンパク質を違った色素で標識して、ウイルスを使って両細胞を融合させると、やがて色素は混ざり合ってしまう。このことから、細胞膜のタンパク質は静止しているのでなく、動的であることが推測された。また、リン脂質のほうもかなり活発に運動していることが示されるに至り、1972年にシンガーS. J. SingerとニコルソンG. L. Nicolsonは、生体膜の流動モザイクモデルを提唱した。それによると、リン脂質は二重膜をつくり、タンパク質はその外側や内側、二重膜の内部あるいは内・外を貫いて存在しており、脂質も分子運動をしていて、タンパク質分子は脂質層を流動しているという。この説は現在広く受け入れられている。
[菊山 栄]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
細胞をとりまく膜(原形質膜)や細胞内小器官を構成する膜.脂質二重層に膜タンパク質が結合・挿入・貫通している.これら構成成分の多くは膜上を時間とともに移動しており,この意味で生体膜は流動性に富む.アクチンやチューブリンなどの細胞内骨格系にいかりを降ろすように固定され,動きが制限されている膜タンパク質もある.腸管上皮細胞などのように同じ一つの細胞でも,管腔側と血管側で機能が異なり,それを反映して,そこにあるタンパク質の種類が異なる場合がある.このような場合,細胞膜に極性があるという.電子伝達系(光合成)中の図
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
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