ゲント市庁舎(読み)ゲントしちょうしゃ

世界の観光地名がわかる事典 「ゲント市庁舎」の解説

ゲントしちょうしゃ【ゲント市庁舎】

ベルギー北西部の首都ブリュッセルの西約50km、東フランドル地方の古都ゲント旧市街中心部のコーレンマルクト広場(Korenmarkt)近く、鐘楼(しょうろう)の向かい側に建つ同市の市役所の建物。16世紀に建造された建物で、増築改築を経て、今日に至った。現在の市庁舎はゴシック様式ルネサンス様式の2つの建物がつながっている。スペイン王フェリペ2世(1527~1598年)によるネーデルランド諸州のプロテスタント(カルヴァン派)の弾圧をきっかけに、オラニエ公ヴィレム1世(1533~1584年)を指導者としてスペインに反乱を起こしたが、1576年にカトリックとプロテスタントの融和をはかる和約(ゲントの和約)が結ばれた。この和約の締結の会場となったのがこの市庁舎である。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報