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コスマーティ Cosmati

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コスマーティ
Cosmati

12世紀から 13世紀にローマおよびその近郊で活躍した大理石モザイク装飾家たちの総称。のちには彫刻および建築も手がけているが,その特色は細かな大理石のモザイクによって行う装飾にある。おそらくコスマの名前をもつ芸術一家が中心と考えられるが,現在ではそれより広い意味をもつ。 1100年頃からローマで知られはじめ,建築物のフリーズ回廊の舗石や墓碑建築物の装飾,また聖堂の典礼用具や調度品に施した装飾がある。基本的に幾何学的なフォルムを特徴とし,数種の色彩の石などを使用はするが立体感をもたせたデザインは行わない。起源についてはシチリアを経てローマにもたらされたビザンチン聖堂のモザイクの影響が推測されるのみで明白でない。 13世紀にはゴシック美術の影響によって繊細なフォルム,細かなモザイク片を用いる装飾が発展。ローマのサン・ロレンツォ・フオリ・レ・ムーラ聖堂の枢機卿フィエスキの墓あるいはビテルボサン・フランチェスコ聖堂の教皇クレメンテ4世の墓などの遺例がある。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

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