ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説
コンセール・スピリチュエル
Concert spirituel
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…同時代の美術の場合と同じく,バロック音楽を社会的に支えたのは,ベルサイユの宮廷に典型を見る絶対主義の王制と,しだいに興隆する都市の市民層であった。前者は威儀を正した華麗で祝祭的な表現に向かい(序幕付き5幕の宮廷オペラ,宮廷バレエ,管弦楽組曲,二重合唱のためのモテットなど),後者はつつましやかな規模の中に音楽的な喜びをひめた家庭音楽(鍵盤楽器のための組曲や変奏曲,小規模なソナタと歌曲など)を出発点としながら,しだいにその要求を高め組織化して,後期には市民のための公開コンサートの制度を確立するまでになった(パリのコンセール・スピリチュエルなど)。
[音楽的特色]
いうまでもなく,ほぼ1世紀半にわたる音楽的な営みの中には歴史的な推移があり,国民様式の差異があるが,前後の時代と比較した場合,バロック音楽の音楽的特色は,以下のようにまとめることができよう。…
※「コンセール・スピリチュエル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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