ゴニオトキシン

栄養・生化学辞典 「ゴニオトキシン」の解説

ゴニオトキシン

 [C10H17N7O42+ (mw299.29).

 サキシトキシンともいう.イガイによる食中毒の原因物質.海水性のプランクトンであるゴニオラックスの毒が貝に蓄積して食中毒を起こし,その貝から分離され構造が明らかにされた麻痺性の毒.ゴニオラックスの生産するのは毒性の低いスルオン化された形だが,胃散などの低いpH条件で毒性の強いこの毒を生成する.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のゴニオトキシンの言及

【魚貝毒】より

…これは,餌のプランクトンに有毒物質をつくる種類があり,その毒を中腸腺に蓄積するためである。毒の本体は,サキシトキシンや数種のゴニオトキシンなど麻痺性貝毒とよばれる猛毒である。食後30分間から3時間ほどで口や手足に麻痺が起こり,重症の場合は呼吸中枢がおかされ死亡する。…

※「ゴニオトキシン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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