ゴロディシチェ(その他表記)Gorodishche

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゴロディシチェ」の意味・わかりやすい解説

ゴロディシチェ
Gorodishche

古代の城塞形式。土塁,堀を伴っている。ヨーロッパにおいては,新石器時代の終末に出現し,青銅器時代から初期鉄器時代に広く分布する。その形や規模はさまざまである。しばしば,高台河岸の岬に,2重3重の堀をめぐらし,土塁を築き,築造されている。ザカフカスギリシアなどの石材の豊富な地域では,巨石城壁が築かれる。初期のものは小さいが,後期のものは数 km2にも及ぶ。ホラズム・シャー朝やスキフォのものは,同時に家畜畜舎を伴っている。スラブ民族の間には多数のゴロディシチェが存在し,小部族のものから封建領主の居館まである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android